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ソチ五輪の聖火、チェチェン共和国に

2014年1月30日 3:01

 来月7日に開幕するソチオリンピックの聖火リレーが28日、かつてロシア軍との戦闘で大きな被害を受けたロシア南部・チェチェン共和国の首都・グロズヌイで行われた。

 特別機でグロズヌイに運ばれたソチオリンピックの聖火は、中心部の目抜き通りを駆け抜け、オリンピック組織委員会によると、沿道で約70万人の市民が見守ったという。

 グロズヌイは、1990年代にロシアからの独立を目指すイスラム過激派とロシア軍との戦闘が続き、大きな被害を受けた。その後、夫を戦闘で失ったとする「黒い未亡人」が、その報復としてロシア各地でテロを起こすきっかけになったといわれている。

 ロシアの人権擁護団体によると、グロズヌイでの聖火リレーは、テロ警戒のため、距離を約半分に短縮して行われたという。