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五輪が“四輪”に…ソチ開会式でハプニング

2014年2月8日 20:29

 ソチオリンピック開会式の巨大な5つの雪の結晶が五輪マークに変わるという演出で、1つがうまく作動せず「四輪」になるハプニングがあった。しかし、ロシアのテレビは直後からリハーサルの映像に差し替えたため、ロシア国内では「五輪」で放送された。

 このハプニングは開会式の開始から約10分後に起きた。スタジアムの天井からつるされた雪の結晶がだんだんと輪になり五輪のマークとなる演出だったが、技術的なトラブルで1つだけ輪が開かず、「四輪」のままだった。しかし、ロシアの国営テレビではいったん映像が切り替わった後、「五輪」すべてが開いた映像となっていた。

 これについて、開会式の総合演出担当者は「輪の1つが開かないことに直前に気づき、ロシア国内向けには、リハーサルのときの映像に差し替えるよう指示を出した」と説明している。

 AP通信が配信したプーチン大統領の写真の背景にあるテレビモニターには、五輪のマークが映し出されていた。プーチン政権はオリンピックの成功に威信をかけているだけに、ささいな失敗もできるだけ覆い隠したいという意図があるものとみられる。