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TPP 米団体の圧力、非常に強い~関係者

2014年4月18日 18:40
TPP 米団体の圧力、非常に強い~関係者

 アメリカ・ワシントンで行われているTPP(=環太平洋経済連携協定)の日米閣僚協議は2日目の協議が終わったが、こう着状態が続いている。現地から本橋和彦記者が中継する。

 甘利経済再生担当相とフロマン通商代表による2日目の閣僚協議は、現地時間17日午後11時まで続いたが、結局、合意には至らなかった。

 日米首脳会談を来週に控え、日米両国は、TPP交渉の進展を通じて強い連携をアピールしたい考えで一致していた。今回の協議は、日米首脳会談での大筋合意を目標に、事前の事務レベルの折衝まではアメリカ側も一定の譲歩を示し、議論が収斂(しゅうれん)しつつある雰囲気が伝わっていた。

 しかし、閣僚同士の協議となると、交渉は再び「こう着状態」となった。日本の交渉関係者は、アメリカの業界団体の圧力が非常に強く、協議を難しくしていると話している。

 ワシントンは現在、18日午前5時だが、この後、甘利経済再生担当相らは朝食を挟んで3日目の協議に臨む。しかし、甘利経済再生担当相の帰国のスケジュールから協議に臨む時間は約2時間しかなく、溝を埋められるのか不透明な状況。