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TPP日米閣僚協議、最終的な合意に至らず

2014年4月19日 0:46
TPP日米閣僚協議、最終的な合意に至らず

 アメリカ・ワシントンでのTPP(=環太平洋経済連携協定)日米閣僚協議が終了した。最終日の協議は甘利経済再生相の帰国ギリギリまで続けられたが、最終的な合意には至らなかった。

 空港に到着した甘利経済再生相は記者会見に応じ、「一定の前進はあったが、日米双方の主張にはまだ相当な距離がある」と話している。

 ワシントンで3日間にわたり行われた甘利経済再生相とアメリカのフロマン通商代表による閣僚協議だが、日米首脳会談を24日に控え、TPP交渉の進展を通じ強い連携をアピールしたい考えでは一致していた。しかし、いざ協議を始めると牛肉や豚肉など農業重要5項目と自動車を巡り、交渉は再びこう着状態となった。その背景について日本の交渉関係者は「アメリカの豚肉などの業界団体の圧力が非常に強く、協議を難しくしている」と話している。

 日米両国は首脳会談までギリギリの交渉を続けることになるが、目標としている大筋合意できるかは依然不透明な状況。こうした中、アメリカの事務レベルの交渉担当者が週明けに日本を訪れ、ギリギリまで協議を続けることも明らかになった。