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都営地下鉄職員が不正乗車繰り返し懲戒免職

2014年5月2日 0:33
都営地下鉄職員が不正乗車繰り返し懲戒免職

 東京都営地下鉄の男性職員(50)が95回にわたり、IC乗車券「パスモ」を使い、不正乗車を繰り返していたとして懲戒免職になった。

 神奈川県在住の職員は、通勤には都営地下鉄を含め3つの路線を利用していた。出勤時、自宅の最寄り駅から電車に乗るときは、パスモを使って乗車。ところが、乗換駅ではパスモを使うふりをして、自動改札を強行突破していたという。そして、都営地下鉄に乗り換える際は、職員に支給される無料の乗車証を使って乗車。勤務先の西馬込駅に通勤していた。しかし、パスモで入場し、出るときに改札を通さなかった場合、パスモには入場記録だけが残ったままのため、再び入場することはできない。そこで職員は、駅員室にある端末を使い、入場した記録を消去。再びパスモを入場可能な状態に戻していた。

 職員は去年3月から12月までの約10か月間、一度も運賃を支払わず出勤していたという。職員は「パチンコで借金を作り、生活が苦しかった」と話している。不正乗車をした回数は分かっているだけで95回。4万660円分の支払いを免れていたという。

 東京都の舛添知事は1日、「やっぱりこれはもう、職員のモラルしかないので、綱紀粛正ということをしっかりやる。本当に都民に対して申し訳ないと思っています」と述べた。

 職員は以前、通勤中の電車内で痴漢をし、停職処分を受けていたこともあった。東京都交通局は先月30日付で、この職員を懲戒免職にしている。