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早く発表しないと先越されるかも~小保方氏

2014年5月7日 15:20
早く発表しないと先越されるかも~小保方氏

 STAP細胞の論文問題で、小保方晴子氏が追加の文書を理化学研究所に提出した。「早く論文を発表しないと先を越されるかもしれないという想(おも)いがあった」などと当時の状況を説明している。

 小保方氏は理研の調査結果に不服申し立てをしており、その「理由補充書」を今月4日、理研側に提出したという。提出した文書では「当時は極めて多忙な時期で、早く論文発表しないと先を越されて新たな発見がなされるかもしれないという想いがあった。共同研究者からのプレッシャーもあった」などと画像を取り違えた経緯を説明している。

 また、東北大学の元総長らが研究論文の不正の有無を争った去年の民事裁判の判決を引用。「故意に存在しないデータを作成したりしたものではないから、ねつ造や改ざんがあるとはいえない」などとした判例をもとに、改めて「不正」にはあたらないと主張している。

 小保方氏は「当時の状況をきちっと理解してほしい」と話しているといい、代理人は不正認定の撤回などを求めている。