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5キロ圏外、屋内退避で“線量半分”の試算

2014年5月28日 21:15
5キロ圏外、屋内退避で“線量半分”の試算

 原子力規制委員会は、原発から放射性物質が放出される緊急事態が起きた際、5キロ圏より外側の住民は、いったん屋内に退避することで大幅に被ばくを抑えることができるとの試算を公表した。

 これは、福島第一原発の事故の約100分の1の量にあたる放射性セシウムが5時間にわたって放出されたとの想定で、周辺住民の被ばく線量を試算したもの。試算によると、原発から5キロ圏内では、屋内退避だけでは被ばく線量が国際基準を上回る地点があるとしている。一方、5キロ圏より外側の住民については、直後に避難することで、かえって被ばく線量が増える恐れがあるとして、コンクリートの建物内に2日間、屋内退避することで、被ばく線量をほぼ半分に抑えることができるとしている。

 規制委員会は、自治体が進めている避難計画の策定に試算結果を役立ててほしいとしている。