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ガソリン飲まされ火を…少年殺害で衝突続く

2014年7月6日 8:37

 中東・東エルサレムではパレスチナ人とイスラエルの治安部隊の衝突が続いている。少年の殺害事件をきっかけに、緊迫した状況が続く現地から天野英明記者が報告。

 パレスチナ人とイスラエルの治安部隊との間で連日続く激しい衝突は、東エルサレムで2日、16歳のパレスチナ人の少年が殺害された事件がきっかけとなった。先月、パレスチナ自治区・ヨルダン川西岸でイスラエル人の少年3人が殺害されたことへの報復との見方が広がっていて、パレスチナ人が抗議活動を拡大している。

 また、殺害されたパレスチナ人の少年は生きたままガソリンを飲まされ、火を付けられていたことが新たにわかった。こうした中、少年の母親は「すべてのユダヤ人を息子と同じ目に遭わせてやりたい」「殺される時、息子は、お母さん、お父さん、って叫んだでしょう。まだ小さくて抵抗できなかった…最後まで一緒にいてあげたかった」と話した。

 少年の殺害事件をきっかけに、混乱が広がるパレスチナ。「憎しみの連鎖」が続いている。