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関係改善めざし日韓接触 韓国から記者報告

2014年7月23日 17:24

 関係が冷え込んだ状態が続いている日本と韓国が、その関係を改善しようとする2つの動きが23日、韓国・ソウルで行われている。韓国の外務省から坂口賢二記者が中継する。

 23日に行われている動きの1つが、韓国外務省の9階で午後2時半に始まった日本と韓国の外務省局長級協議。日韓の局長級協議は今年4月以降、月1回の開催を目指してきたが、韓国側は慰安婦問題をめぐる河野談話の検証に強く反発、先月は開催が見送られた。

 談話の検証について、韓国の世論は「被害者のおばあさんを傷つける行為だ」と受け止めていて、韓国政府としては日本に強い姿勢をみせざるを得ないという事情もある。

 日韓の関係冷え込みは世論調査にも表れている。今月初めに韓国の研究機関が行った各国首脳の好感度調査では、トップはアメリカのオバマ大統領で10点満点中、6.18点。中国の習近平国家主席は5.05点と高い。ロシアのプーチン大統領は3.64点。そして日本の安倍首相は1.16点と、この5か国の中で最下位。これは、北朝鮮の金正恩第1書記の1.18点よりも低い数字。安倍首相の好感度が低い背景には、河野談話の検証に加え、集団的自衛権の行使容認に対する韓国の厳しい視線がありそうだ。

 一方、別の調査では日本への国民感情が悪化していることについて、69.7%の市民が「改善すべき」と答えている(「言論NPO」「東アジア研究院」調べ)。韓国でも日本との関係改善を望む声は多い。

 こうした中、23日、もう1つの動きがあって、東京都の舛添知事がソウルを訪問している。舛添知事は自治体交流による日韓関係の改善に強い意欲をみせていて、旅客船沈没事故の犠牲者に献花を行った他、朴元淳ソウル市長との懇談に臨んでいる。

 こうした取り組みが両国の関係修復につながるのか注目される。