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米露首脳が電話会談 撃墜事件後は初

2014年8月2日 8:28

 マレーシア航空機の撃墜事件をめぐり、アメリカ・オバマ大統領は1日、ロシア・プーチン大統領と電話会談を行った。撃墜事件後、両首脳が会談したのは初めて。

 会談でオバマ大統領は、事件後もロシアがウクライナ東部の親ロシア派への支援を強めているとして、「深い懸念」を伝えた。一方、プーチン大統領は、ロシアへの制裁強化が「非効率的で、両国間の協力と国際的な安定に深刻な打撃を与えている」と批判した。ただ、両首脳は、今後も意思疎通の機会を設けることでは一致した。

 こうした中、オランダとオーストラリアの専門家チームが1日、墜落現場で初めて本格的な遺体の捜索活動を行った。墜落現場では、これまでウクライナ軍と親ロシア派の戦闘の激化で捜索ができていなかった。しかし、先月31日に双方が現場周辺での停戦に合意したことを受け、本格的な捜索活動が行われた。オランダ政府などによると、捜索は法医学の専門家ら約70人によって行われ、複数の遺体を収容した。遺体はオランダに運ばれ、身元確認が行われる予定。ただ、現場にはいまだ約80人の遺体が残されているとの見方も出ている。