イスラム過激派組織「イスラム国」に多くの外国人が参加していることなどをうけ、イギリス政府は１日、自国民に対する出入国の検査を厳しくするなどテロ対策を強化する法案の検討を始めた。

　これはキャメロン首相が議会で明らかにしたもの。法案は、過激派組織に加わる恐れのあるイギリス人が出国しようとした場合、警察がその場でパスポートを押収し取り調べをできるようにしたり、事前に搭乗者名簿を提出していない航空機は着陸を認めないことなどが柱。

　イギリス政府は、先月イスラム国が映像を公開したアメリカ人ジャーナリストの殺害にイギリス人が関与したと見ているほか、過激派組織には最低５００人のイギリス人がいるとの見方を示した。こうしたことから、自国民によるテロの脅威を押さえ込むためにも、出入国の管理を厳しくする方針。