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国会・各党代表質問 経済政策などで論戦

2014年9月30日 17:12
国会・各党代表質問 経済政策などで論戦

 国会では、30日から安倍首相の所信表明演説に対する各党の代表質問が始まった。

 民主党の海江田代表は、安倍首相がこの国会での柱に掲げる「地方創生」について、来年度予算の概算要求で「バラマキ」になっていると批判した。

 海江田代表「安倍内閣が各省に指示し、作成させた概算要求は、各府省が『地方創生関連』という冠をつけて特別枠を狙って、完全縦割りの水膨れバラマキ予算要求を行っています。方針が全く矛盾しています」

 安倍首相「限られた財源の中で、効果の高い政策を集中的に実施することとし、バラマキ型の投資は行いません」

 海江田氏はまた、集団的自衛権や実質賃金の低下などについて安倍首相が演説で触れなかったと指摘し、「見事に論議拒否だ」などと批判した。

 これに対し、安倍首相は「国会から求められれば、丁寧に説明すべきは当然だ。議論拒否などという発想は毛頭ない」などと反論した。

 維新の党の江田共同代表は「今の経済の体力から増税できる状況にはない」と述べ、消費税率の10%への引き上げを見送るべきとただした。これに対し、安倍首相は「冷静な経済分析を行ったうえで、総合的に勘案しながら本年中に適切に判断する」などと述べるにとどまった。