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米オバマ大統領、中国外相に平和的対処促す

2014年10月2日 12:24

 香港で民主的な選挙を求める大規模なデモが続く中、アメリカ・オバマ大統領は1日、中国の王毅外相と会談し、抗議を続けるデモ隊に平和的に対処するよう促した。

 ホワイトハウスで王毅外相と会談したオバマ大統領は、「香港の民主的な選挙を支持している」とした上で、「香港当局がデモ参加者との意見の違いに平和的に対応するよう希望している」と伝えた。またこれに先立ち、王毅外相と会談したケリー国務長官も「香港には高度な自治が必要」だとクギを刺した。

 ケリー国務長官「香港の安定と繁栄には高度な自治による開かれた社会と、法の原則による統治が不可欠だと信じている」

 こうしたアメリカの主張に王毅外相は、「内政干渉」だと反発し、「香港で起きているのは非合法の集会で、いかなる励ましや支持を受けるべきでない。いかなる国も間違ったシグナルを送るべきではない」と話した。

 一方、2日の香港は、デモ参加者の多くが深夜に一時的に帰宅し、午前の段階では道路に隙間も目立つ。ただ、2日も祝日のため、昼以降、再び多くの人々がデモに参加するものとみられる。幹線道路の封鎖も続いていて、香港政府の対岸、九龍地区ではデモで立ち往生した路線バスが放置され、行政長官の辞任などを求める張り紙で埋め尽くされている。