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パキスタン政府、約500人の死刑を執行へ

2014年12月23日 23:08

 パキスタン政府は、イスラム過激派に学校が襲撃され、140人以上が死亡した事件を受けて、約500人の死刑を執行する方針を明らかにした。

 パキスタン政府の高官は23日、数週間以内にイスラム過激派の約500人の死刑を執行する計画だと語った。この中には、2002年にアメリカ人ジャーナリストを殺害したオマル・シェイク死刑囚も含まれるという。

 パキスタン政府は2008年に死刑の執行を停止していたが、16日に軍が運営する学校が襲撃され、生徒など149人が死亡した事件を受けて、テロに関わった人物に限って死刑の執行を再開し、これまでに6人が処刑された。高等裁判所は22日、死刑執行の差し止めを命じたが、政府は今後、刑の執行許可を申請する方針。

 大量の死刑が執行されれば、学校襲撃事件を起こした「パキスタン・タリバン運動」が反発を強めるのは避けられない状況。