春闘集中回答日 大手は高額ベア、波及は?

18日は春闘の集中回答日。今年も大手企業の労働組合の多くが基本給の底上げ「ベースアップ=ベア」を要求しているが、経営側はどう答えるのか。
自動車や電機など大手53社の労働組合が集まる金属労協の事務所には電話やFAXなどで交渉結果が寄せられていて、それがホワイトボードに続々と書き込まれている。今年の春闘は、組合側は、物価の上昇に伴い賃上げなくしては生活がなりたたないと訴えていて、去年のベアをどのくらい上回ることができるかが焦点となっている。
春闘の相場作りをリードするトヨタ自動車の回答は1万1300円。ここには定期昇給分が含まれていて、ベアは過去最高の4000円。日産自動車は製造業大手で最高水準のベア5000円と回答した。
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また、パナソニックグループも、過去最高の3000円のベアで決着し、電機メーカーの大手各社もその金額に足並みをそろえる見込み。
18日に回答のあった大手企業では、去年を上回るベアの実現が相次いでいるが、今後、こうした賃上げの流れが中小企業や非正規労働者にも波及するかが注目される。