自民党の高村副総裁がアメリカ・ワシントンで記者団に対し、安全保障法制の関連法案を成立させるため、今の国会を１か月余り延長する必要があるとの考えを示した。

　高村氏「５月中旬くらいに（関連法案を）国会に出す。６月下旬に国会が終わることになっているので、１か月強、国会を延長する必要はある」

　高村氏は、集団的自衛権の行使を限定的に可能とするなど、安全保障法制の関連法案を成立させるため、６月２４日までの今の国会の会期を１か月余り延長する必要があるとの考えを示した。政府・与党の幹部が今の国会の会期延長に言及したのは初めて。

　「一国で自国の平和が守れるなら、集団的自衛権は不要でしょう。そんな国は地球上にありません」ーまた、高村氏はこれに先だって行われた講演で「集団的自衛権を放棄する事は、自分より強い敵が現れたら国民の安全を捨てることになりかねない」などと述べ、関連法案成立への強い決意を示した。