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独紙「副操縦士宅に多くの精神疾患治療薬」

2015年3月29日 8:14

 フランス南東部で起きたドイツ旅客機の墜落で、ドイツの新聞は故意に機体を墜落させた疑いがもたれている副操縦士が、交際していた女性に犯行をほのめかすような発言をしていたと伝えた。

 28日付のドイツ紙「ビルト」は、ルビッツ副操縦士と去年、約5か月交際していた客室乗務員の女性の証言を掲載した。ルビッツ副操縦士は、仕事について「給料や契約条件、プレッシャーが大き過ぎる」ことを話していたという。しばしば激高し、深夜に目を覚まして「墜落する」と叫ぶこともあったという。そして「いつか私は、すべてのシステムを変える何かをするだろう。誰もが私の名前を知り、記憶にとどめることになる」と犯行をほのめかすような発言をしていたという。

 一方、ルビッツ副操縦士の10年来の知人だという男性は、最近会ったとき、いつもと様子が違うように感じたと話した。

 ルビッツ副操縦士の知人男性「数週間前、ジョギング中に彼と会って深刻な印象を受けた。言葉少なで、距離を置くような感じで笑顔もなかった」

 また、ドイツ紙「ウェルト日曜版」は捜査関係者の話として、ルビッツ副操縦士の家から多くの種類の精神疾患の治療薬が見つかったと報じた。ルビッツ副操縦士は病気を隠して勤務をしていたとみられており、捜査当局は動機の解明を進めている。