１日のアメリカ・ニューヨーク株式市場は雇用や製造業に関する指標が思わしくなかったことから、ダウ平均株価は、前日比７７ドル９４セント安の１万７６９８ドル１８セントで取引を終えた。またハイテク株が中心のナスダック総合指数は２０．６６ポイント下がり４８８０．２３となった。

　この日はアメリカの民間の雇用統計で、農業分野以外での民間の就業者数が市場の予想を下回った。また、製造業の景況指数も市場予想を下回り、売り注文が相次いだ。

　市場では今、株価は上がりにくい状況にあると市場関係者は指摘している。雇用情勢が悪ければ景気の先行きに懸念が生まれ、雇用情勢が良ければ利上げが早まることへの警戒感が広がるからだ。

　また、ドル高によるアメリカ企業の業績がドル高の影響で頭打ちになるとの懸念も出ている。