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震度5弱 震源離れても強い揺れ…なぜ?

2015年5月26日 0:48
震度5弱 震源離れても強い揺れ…なぜ?

 25日午後2時28分頃、関東地方で強い地震があり、茨城県土浦市で震度5弱の揺れを観測した。

 今回の地震の震源は埼玉県北部。過去にも大きな地震が確認されているいわば“地震の巣”とも言える場所だ。しかし、震源の埼玉北部から震度5弱を観測した土浦市までは約54キロ。なぜ震源からこれほど離れた場所で強く揺れたのだろうか。

 専門家の国立極地研究所の名誉教授・神沼克伊氏は「あの辺(土浦周辺)は利根川が運んできた泥の沖積層で非常に地盤がやわらかい。だから地盤が弱いために、あそこだけ震度5弱が出たんだと思います」と語る。

 一方、心配されるのは火山活動が活発化している箱根山との関連。これについては神沼氏は「まったくないと私は思います。箱根の火山の噴火というのはそういう意味では非常に浅いところ、箱根の直下で何が起こっているかということ」と述べ、箱根町でも火山活動と今回の地震との関連は考えていないという。

 気象庁は今後1週間ほどは強い揺れに警戒するよう呼びかけている。