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“ソニーの頭脳”が語る人工知能の未来図5

2017年9月4日 11:36
“ソニーの頭脳”が語る人工知能の未来図5

 ソニーコンピュータサイエンス研究所社長・北野宏明氏に聞く「飛躍のアルゴリズム」。最後のキーワードは「越境し、行動する」。北野氏が語る“飛躍のアルゴリズム”とは――


■“壁”を取り払いみんなで解決する

 「越境し、行動する」という言葉にしました。これは、私が社長を務めている、ソニーコンピュータサイエンス研究所のひとつの行動原理でもありまして、私が考えたんですが、どういうことかというと、我々が今、これから直面する問題は、一つの分野だけで解決できないし、一つの国だけでも解決できないことが多いんですね。

 だから、分野の壁とか、国の壁を全部取っ払って越境し、そして、見てるだけじゃなくて、自らその問題を解決するように動いていく必要があって、研究者も自分が研究して、誰かが行動して解決してくれるのではなくて、自ら解決に現場に入っていくということが必要だろうと。

 今我々の研究所は「越境し行動する研究所」ということを標榜して研究を進めています。研究室だけじゃなくて、アフリカに行ったりだとか、いろんなところに行って、研究をしている研究者が、何人もいるという、そういう場所ですので、この言葉を書かせていただきました。

――北野さん自身がまさに越境し行動されている、ということですよね。

 いろいろやってます(笑)

――そういう人が今後の日本の未来を創っていく、ということになるでしょうか。

 そういう人がたくさん出てくるともっと面白い世の中になるんじゃないかなと思います。

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