トランプ陣営主張「選挙は終わっていない」
アメリカ大統領選挙で勝利確実となったバイデン氏は9日、政権発足後を見据え、新型コロナウイルス対策本部を立ち上げました。一方のトランプ陣営は、あらためて「選挙は終わっていない」と主張し、新たに提訴の動きをみせています。
バイデン氏は、副大統領となるハリス氏とともに、新型コロナ対策本部のメンバー13人とオンラインで会合を開き、来年1月の政権発足に向けた準備に着手しています。
バイデン氏「マスクの着用をお願いしたい。自分のためであり、隣人のためだ。マスクは政治的な立場を示すものではなく、国をまとめる手段だ」
バイデン氏は、党派を超えてマスクの着用を呼びかけた上で、「ワクチンの幅広い供給にはまだ数か月かかる」として、楽観論を繰り返すトランプ大統領との違いを強調しました。
一方、トランプ大統領はツイッターで、エスパー国防長官を解任すると発表しました。
エスパー長官は、今年5月以降の人種差別への抗議デモの一部暴徒化に対し、アメリカ軍の投入を検討した大統領との間で、意見対立が表面化していました。大統領選の結果を受け、エスパー長官が辞表を準備したと報じられる中で、トランプ大統領は自ら解任に踏み切ったかたちです。
こうした中、トランプ陣営は会見を開き、「選挙はまだ終わっていない」とあらためて強調しました。
東部ペンシルベニア州で集計の監視を妨害されたなどとして、最終的な選挙結果を認定しないよう求め提訴したと明かしたほか、ミシガン州などでも集計で不正が行われた証拠があると主張し、法廷闘争を続ける構えを示しました。